情報収集とは何か|介護過程の大事な一歩目

中堅職員の考え方

介護過程シリーズとして、
ここまで全体の流れ・
ケアプランと介護計画の関係・
目的と目標の違い・
ニーズについて整理してきました。

ここからは、
介護過程の展開を
一つひとつ詳しく説明していきます。

最初のステップは
情報収集です。

「情報を集めるだけでしょ?」
と思う人もいるかもしれません。

でも実は、
情報収集こそが
介護過程全体の精度を
左右する大事な一歩目です。

ここが不十分だと、
分析以降の流れが
間違った方向に進んでしまいます。

まるみ
まるみ

情報収集って、
そんなに大事なんだね

まる
まる

そう。
土台がしっかりしていないと、
その上に何を積み上げても
崩れてしまうんだよね

この記事では、
情報収集とは何か・
なぜ大切なのかを
整理していきます。

1.情報収集はその人を知る行為

情報収集とは、
単にデータを集めることではありません。

その人のことを知る行為です。

その人がどんな人生を歩んできたか。
何を大切にしているか。
どんな生活を送ってきたか。

そういったことを知ることが、
情報収集の本質です。

その人を知らないまま、
介護をすることはできません。

まるる
まるる

情報収集って、
その人の人生を知ることなんですね

まる
まる

そう。
情報はその人そのものなんだよね。
だから丁寧に集めることが大事なんだよ

情報収集は、いわば素材集めです。

料理に例えると、
素材が豊富なほど
様々な料理に対応できます。

情報も同じで、
豊富なほど様々なアプローチに対応できます。

情報はあればあるほどいい。

ただし、情報には量と質の両方が大切です。

質の高い情報とは、

正しい情報であるか。
介護に必要な情報であるか。
主観的ではなく客観的な情報であるか。

この3つを意識して集めることが、
情報の量と質につながっていきます。

そして、情報を得るためには
3つの力が必要です。

コミュニケーション
利用者さんや家族との会話から
情報を引き出す力。

観察
日々の様子・表情・動作から
気づきを得る力。

洞察
見えている情報の奥にある
本質を読み取る力。

この3つがあってこそ、
質の高い情報が集まります。

まるみ
まるみ

情報収集って、
ただ聞くだけじゃないんだね

まる
まる

そう。
観察したり、感じ取ったりすることも
大事な情報収集なんだよね

2.ICFに沿って幅広く集める

情報収集は、
やみくもに集めるのではなく
ICFの視点に沿って集めることが大切です。

ICFとは、
国際生活機能分類のこと。
人の生活を多角的に捉えるための
フレームワークです。

ICFについては
別の記事で詳しく解説しています。
ICFとは何か|介護過程で使う視点

ICFでは、
大きく6つの項目で情報を整理します。

①健康状態(病名・既往歴・服薬など)
②心身機能・身体構造(体の機能・認知・感覚など)
③活動(日常生活動作・食事・移動など)
④参加(社会的役割・余暇・人間関係など)
⑤環境因子(住環境・家族・福祉用具など)
⑥個人因子(価値観・趣味・生活歴など)

この6つを意識することで、
偏りのない情報収集ができます。

まるる
まるる

これを全部集めるのは
大変じゃないですか?

まるみ
まるみ

最初から全部完璧にそろえようとしなくても
いいんですよね?

まる
まる

そう。
最初から全部そろえるのは難しい。
だからこそ、視点として持っておくことが大事なんだよね。
「この項目が少ないな」と気づけるだけで、
情報収集の質が上がっていくんだよ

3.情報収集が不十分だとどうなるか

料理で例えてみましょう。

素材が少ないと、
作れる料理が限られてしまいます。
しかも、手に入った素材で
なんとかしようとするため、
本来作りたかった料理とは
かけ離れたものができてしまいます。

介護過程も同じです。

情報が少ないと、
分析の段階で
見えてくるものが少なくなります。

その結果、
ニーズの特定が的外れになったり、
目標が曖昧になったり、
支援の方向性がズレてしまいます。

まる
まる

そう。
情報収集の段階でのズレは、
介護過程全体に影響してしまうんだよね

逆にいえば、
情報収集をしっかり行うことで、
介護過程全体の精度が上がっていきます。

まるる
まるる

情報収集って、
介護過程の中で
一番最初にある理由がわかった気がします

まる
まる

そう。
最初の一歩が、
その後の全てを決めるんだよね。
だから丁寧に集めることが大事なんだよ

まとめ

情報収集は、
介護過程の最初のステップです。

ただデータを集めるのではなく、
その人を知ることが本質です。

ICFの6つの視点を意識して、
偏りなく情報を集めること。
コミュニケーション・観察・洞察の
3つの力を使って、
質と量を意識すること。

それが介護過程全体を支える土台になります。

まる
まる

次のステップは「アセスメント(分析)」だよ。
集めた情報から
何が見えてくるか、一緒に考えていこうね

あなたが担当している利用者さんの情報、
ICFの6つの視点で整理してみると
どんな発見がありますか?

サイト運営者:まるさん
入所施設、通所施設での介護歴20年。実務者研修などの講師歴15年。現在は管理職として奮闘中です! 介護の現場で悩む新人さん、中堅職員さん、介護技能実習生さん達の力になれたら…そんな想いでブログを始めることにしました。 【保有資格】介護福祉士、介護支援専門員
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