介護過程ってなに?|普段やっていることを整理する流れ

中堅職員の考え方

「介護過程」という言葉を聞くと、
難しそうに感じてしまう人も
多いのではないでしょうか。

実務者研修の現場でも、
受講生が一番戸惑うポイントです。

でも実は、
介護過程は特別なことではありません。
普段の介護の中で自然とやっていることを、
順番に整理した流れにすぎないのです。

実は、私たちはその流れを
何気なく頭の中で考えています。

でも介護過程として学ぶときは、
その考え方のプロセスを
一つひとつ区切って整理していきます。

少しまどろっこしく感じるかもしれませんが、
それには理由があります。
「なぜそう考えたのか」という
プロセスを知ることが、
より良いケアにつながるからです。

まるみ
まるみ

「なるほどね。
『普段やってることを意識的に整理する』
って捉えると、ちょっと身近に感じるかも」

まる
まる

「そうそう。
難しく構えなくていいんだよね。
まずは『いつもやっていることの延長線なんだ』
という感覚を持ってほしいな」

この記事では、
介護過程の全体像を
わかりやすく整理していきます。

1.介護過程とは何か

介護過程とは、
利用者さんに
より良いケアを提供するための
「考える手順」です。

思いつきや経験だけで介護をするのではなく、
情報を集めて、
分析して、
課題を見つけて、
目標を立てて、
計画を作って、
実施して、
評価する。

この流れを踏むことで、
その人に合ったケアができるようになります。

まるる
まるる

「なんか難しそうに聞こえますけど…」

まる
まる

「でもよく考えてみると、
日常生活でも同じことをやってるんだよね。
情報を集めて、考えて、動いて、振り返る。
その繰り返しなんだよ」

ただ介護過程では、
集めた情報を
解釈して・関連付けて・統合化していく
という分析のプロセスがあります。

ここが介護過程の中で
一番難しいところと言えます。

しかし、ここを丁寧に紐解いて初めて、
その人に本当に必要なことが
見えてくるのです。

まるみ
まるみ

「確かに、単に『歩けない』って情報だけじゃなくて、
『元々はご自身でお料理されてた』とか
『実はおしゃれが好き』とか、
背景にある想いをつなげていかないと、
本当のニーズって見えてこないもんね」

まる
まる

「さすが、いい視点だね!
介護過程って、
まさにその『つなげる作業』の
延長線上にあるんだよね」

2.介護過程の7つのステップ

介護過程は
7つのステップで展開されます。

まず大きな流れを整理すると、
こうなります。

アセスメント:情報収集・分析・課題の明確化
計画の立案:目標設定・支援計画
実施:計画に基づいたケアの提供
評価:振り返りと見直し

この4つの大きな枠組みの中に、
7つのステップが内包されています。
それでは、一つひとつ紐解いていきましょう。

①情報収集

利用者さんに関する情報を集めるステップです。
(身体状況・生活歴・家族関係・好み・価値観など)
ここでは、以前解説した「ICFの6つの項目」が活きてきます。

②分析(情報の解釈・関連付け・統合化)

集めた情報を、単なるデータで終わらせずに「解釈・関連付け・統合化」していきます。
「この情報にはどういう意味があるのか」
「他の情報とどうつながっているのか」
を丁寧に掘り下げていく作業です。

③課題の明確化

分析結果をもとに、その人が抱えている課題やニーズを浮き彫りにします。
「この人には今、何が必要なのか」を見つけ出すプロセスです。
※情報収集→分析→課題の明確化までの一連の流れを、まとめてアセスメントと呼びます。

④目標設定

課題を解決するための道しるべ(目標)を立てます。
ここは、長期目標と短期目標の2段階に分けて考えるのが基本です。

⑤支援計画の立案

目標を達成するための具体的な支援内容を決定します。
「いつ・誰が・何を・どのように」行うかを明確にしておきます。

⑥実施

作成した計画に基づいて、実際のケアを提供していきます。

⑦評価

提供したケアを振り返り、目標の達成度合いを確認するステップです。
もしうまくいっていなければ、その原因を探って計画を見直していきます。

まるる
まるる

「アセスメントって
よく先輩たちが使ってますけど、
そういう一連の流れのことだったんですね」

まるみ
まるみ

「7つって聞くと身構えちゃうけど、
こうやって流れ(ストーリー)として見ると
すんなり頭に入ってくるね」

まる
まる

「そう。
一つひとつのステップは難しくないんだ。
全体の流れとして覚えることで、
現場でも迷わずに理解しやすくなるよ」

3.介護過程はICFとつながっている

介護過程を学ぶ上で、
ICFの考え方はとても重要です。

情報収集の段階では、
ICFの6つの項目に沿って
情報を集めると整理しやすくなります。

健康状態だけでなく、
活動・参加・環境因子・個人因子まで
幅広く情報を集める。

そうすることで、
その人を全体で見た上での
課題やニーズが見えてきます。

まる
まる

「ICFとセットで考えると、
介護過程がより深くなるんだよね」

まるる
まるる

「前の記事とつながってるんですね」

まる
まる

「そう。
根拠・ICF・介護過程、
全部つながっているんだよね」

まとめ

介護過程は、
難しい特別なことではありません。

普段の介護の中で
自然とやっていることを、
7つのステップで整理した流れです。

情報収集 → 分析 → 課題 → 目標設定 → 支援計画 → 実施 → 評価

この流れを意識することで、
その人に合ったケアが
できるようになります。

まる
まる

「まず全体の流れを
頭に入れておくことが大事だよ。
細かいことは次の記事で整理していくね」

次回は、
ケアプランと介護計画の関係について
整理していきます。

サイト運営者:まるさん
入所施設、通所施設での介護歴20年。実務者研修などの講師歴15年。現在は管理職として奮闘中です! 介護の現場で悩む新人さん、中堅職員さん、介護技能実習生さん達の力になれたら…そんな想いでブログを始めることにしました。 【保有資格】介護福祉士、介護支援専門員
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