前回の記事では、
目標設定と支援計画について整理しました。
計画が整ったら、
いよいよ実施です。
そして実施した後には
評価があります。
介護過程はここで終わりではなく、
評価から次のアセスメントへと
つながっていきます。

実施って、
計画通りにやるだけじゃないの?

まず計画通りにやることが大前提。
でもやってみて初めて
わかることもあるんだよね
この記事では、
実施と評価について
整理していきます。
1.実施とは何か
実施とは、
立てた計画に基づいて
実際にケアを行うことです。
まず大前提として、
立てた計画通りに
やってみることが大切です。
計画は、
アセスメントや目標設定を経て
丁寧に作られたものです。
まずはその計画を
忠実に実行することが
実施の基本です。
だからこそ、
前回の記事でお伝えした
具体的な援助内容が重要になります。
いつ・どこで・誰が・何を・何のために・どのように。
「毎食後(いつ)、
居室にて(どこで)、
日勤介護職が(誰が)、
口腔ケアを(何を)、
口腔内を清潔に保つために(何のために)、
歯を1本ずつ、歯ブラシを小刻みに動かして磨く(どのように)」
これが明確でないと、
人によって援助内容に
ばらつきが出てしまいます。
もしそういう状態が見られるなら、
早急に修正する必要があります。

援助内容がバラバラになると、
一番困るのは利用者さんなんだよね
その上で、
やってみて初めてわかることがあります。
「計画では想定していなかったことが起きた」
「利用者さんの反応が思っていたと違った」
そういう気づきは
大切な情報です。
気づいたことは
記録して共有することで、
評価や次の計画に活かせます。

やってみないと
わからないことってあるよね

そう。
だから実施しながら
気づいたことを
丁寧に記録することが大事なんだよね
2.評価とは何か
評価とは、
実施したケアを振り返り、
目標が達成できているかを確認することです。
ただし、
「良かった・悪かった」という
感想で終わらせてはいけません。
大切なのは、
具体的な効果を見ること。
なぜできなかったかを考えること。
課題:歯科受診の支援・食べやすい食事形態の検討・栄養状態の改善
長期目標:痛みなく食事が摂れるようになり、体力を回復できる
短期目標:痛みなく食事が摂れるようになる
例えば、
「食事量が1/3から2/3に増えた。
しかし、まだ十分な摂取量とは言えない。
なぜなら、歯科治療の途中で、
痛みが完全になくなった訳ではないから。」
これが、
質の高い評価です。
そして、
評価をするためには
日々の記録が欠かせません。
しっかり記録に残すことで、
振り返りがしやすくなり、
より正確な評価につながります。
その際、
数値を入れると
より客観的な情報になります。
「食事量が1/3から2/3に増えた」
「体重が2kg増加した」
数値があることで、
誰が見ても
同じように評価できます。

記録って、
評価のためにも大事なんですね

そう。
記録がなければ、
評価も感覚頼りになってしまうんだよね

感想じゃなくて、
具体的に見るんですね

そう。
「なんとなく良くなった気がする」では
次につながらないんだよね
3.うまくいかなかったとき
評価をしていると、
うまくいかなかったことが
見えてくることがあります。
そんなとき、
「ダメだった」と
悲観する必要はありません。

うまくいかなかったのは、
やり方が良くなかっただけ。
その人がダメなわけでも、
自分がダメなわけでもないんだよね
うまくいかなかった原因を考えることが、
次のケアをよりよくする
手がかりになります。
「計画の内容が利用者さんに合っていなかった」
「情報が不足していた」
「目標の設定が高すぎた」
原因が見えてくると、
次のアセスメントや計画修正に
活かすことができます。
これが、
評価から再アセスメントへの流れです。

評価って、
次につなげるためにあるんだね

そう。
介護過程は一度やって終わりじゃなくて、
評価→再アセスメント→計画修正→実施
という流れをまわし続けるものなんだよね

ずっと続いていくんですね

そう。
その繰り返しの中で、
その人に合ったケアが
どんどん深まっていくんだよね
まとめ
実施は、
立てた計画を忠実に行うことが大前提です。
やってみて気づいたことは
記録して共有する。
評価は、
「良かった・悪かった」ではなく、
具体的な効果と
できなかった理由を考えること。
うまくいかなかったのは
やり方が良くなかっただけ。
悲観せずに、
次のアセスメントや計画修正に
活かしていく。
介護過程は一度で終わりではなく、
評価→再アセスメント→計画修正→実施を
まわし続けることで、
その人に合ったケアが深まっていきます。

評価はダメ出しじゃない。
次のケアをよりよくするための
手がかりなんだよね
あなたが担当している利用者さんのケア、
評価から次につながっていますか?

コメント