前回の記事で、
目的と目標の違いを整理しました。
その中で触れた
ニーズについて、
今回は深掘りしていきます。
介護の現場でよく聞く言葉ですが、
ニーズとは何か、
正確に説明できますか?

利用者さんが望んでいること、
じゃないの?

それは希望や要望のことなんだよね。
ニーズはもう少し深いところにあるんだよ
この記事では、
ニーズとデマンドの違いを整理しながら、
本当の支援とは何かを
考えていきます。
1.デマンドとニーズの違い
まず、
2つの言葉を整理します。
デマンド(希望・要求)とは、
本人や家族が口にする
希望・言葉そのものです。
例:
「外に出たい」
「家に帰りたい」
「美味しいものが食べたい」
ニーズ(真のニーズ)とは、
その言葉の背景にある
本当の困りごと・必要な支援のことです。

デマンドとニーズ、
どう違うんですか?

デマンドは言葉に出てきたもの。
ニーズはその奥にある
本当に必要なことなんだよね
例えば、
「外に出たい」というデマンドの背景には、
「閉塞感を減らしたい」
「気分転換したい」
「誰かと話したい」
という本当の困りごとが
隠れているかもしれません。
言葉だけを受け取って
「外出の支援をすればいい」
と考えるのは、
表面的な理解で終わってしまいます。

同じ「外に出たい」でも、
理由によって支援が変わってくるんだね

だからこそ、
デマンドの奥にある
本当の困りごとを確認することが
大事なんだよね
2.真のニーズを見つける
では、
真のニーズはどうやって見つけるのか。
大切なのは、
「できる・できない」で
切り分ける前に、
その希望の背景にある
本当の困りごとを確認することです。

「外に出たい」と言われたとき、
「じゃあ外出支援をしましょう」と
すぐに動き出すのではなく、
まず「なぜ外に出たいのか」を
聞いてみることが大事なんだよね
例えば、
「外に出たい」という言葉の背景を
丁寧に確認してみると、
「最近、部屋にこもりがちで
気持ちが沈んでいる」
という本当の困りごとが見えてくる。
だとすれば、
支援の方向性は
「外出の機会をつくる」だけでなく、
「室内でも気分転換できる環境を整える」
「他の利用者さんとの交流の機会を増やす」
というアプローチも
考えられます。

一つの言葉から、
こんなに広がるんですね

表面だけ見てたら、
気づけなかったことだね

だから丁寧に確認することが
とても大事なんだよね
3.ニーズは本人が決める
真のニーズを見立てるのは
専門家の役割です。
でも、
専門家が一方的に決めるものでは
ありません。

専門家が前に出すぎてしまうと、
その人らしさが
置いてけぼりになってしまうんだよね
本人の希望をそのまま叶えることだけが
支援ではありません。
でも、
本人の思いを無視して
専門家が決めることも
支援ではありません。
大切なのは、
その人の状態・思い・これからを
踏まえた上で、
実現可能な形に調整しながら、
本人の思いを守ること。
そして最終的には、
本人が同意して決めること。
これが、
ニーズを支える支援の本質です。

専門家は道案内をする人で、
決めるのは本人なんだね

その通り。
その人の人生だから、
その人が決める。
専門家はそれを支える側なんだよね
まとめ
ニーズとは、
本人や家族が口にする
希望(デマンド)そのものではありません。
その言葉の背景にある、
本当の困りごと・必要な支援のことです。
「できる・できない」で切り分ける前に、
希望の背景を丁寧に確認する。
専門家が前に出すぎず、
実現可能な形に調整しながら
本人の思いを守る。
そして最終的には、
本人が同意して決める。
それが、
真のニーズを支える支援です。
このブログでお伝えしてきた
「根拠」の考え方とも
つながっています。
「なぜそれをやるのか」を考えることが、
デマンドの奥にある
真のニーズを見つけることにも
つながるんです。

デマンドの奥にある
真のニーズを見つけることが、
本当の支援につながるんだよね
あなたが関わっている利用者さんの言葉、
その奥にある本当の困りごとを
考えたことはありますか?

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