
介護の現場では、介護職員だけでなく看護師、ケアマネジャー、理学療法士、作業療法士など、実に多くの職種の人が一緒に働いています。関わる人が増えるほど、それぞれの価値観や考え方の違いも目立ち、「この人ちょっと苦手だな…」と感じる場面は少なくありません。
勤務表を見て「今日はあの人と一緒か…」とため息をついてしまった経験、ありませんか?
私自身も介護現場でいろんな人と出会ってきました。そのなかで「こういう人とは正直一緒に働きたくない」と思ったことが何度もあります。
でも大事なのは、嫌な気持ちを抱えるだけではなく、「どう対応していけば自分の心が楽になるか」を考えること。
今回は、まるが独断と偏見で思う「こんな人は嫌だ!」というタイプと、その対処法を紹介します。

まるも苦手な人はいますよ~。
でも避けてばかりじゃ仕事にならないから工夫してるんだよね。
まるが考える「こんな人は嫌だ」5選
利用者さんをぞんざいに扱う人
介護の基本は「相手を尊重すること」。それなのに、利用者さんへの声掛けや対応が雑で、まるで物を扱うように接してしまう人がいます。
忙しいときや慣れが出てきたときに無意識でそうなる人も多いのですが、周囲から見ると本当に嫌な気持ちになります。

ぞんざいな態度を見てると「自分はこうならないぞ!」って強く思う。
文句ばかり言う人
とにかく「文句」が口癖になっている人。
「こんなの無理!」「またこんな対応かよ!」と事務所で声を荒げたり、同僚とコソコソ愚痴を言っていたり…。これが続くと、職場の空気は一気に悪くなります。
さらに厄介なのは、こういう人が“仲間”を作ること。愚痴仲間が増えると、悪循環が止まらなくなります。

文句の連鎖反応は本当に厄介!巻き込まれないように注意!
すぐに他人のせいにする人
何かトラブルが起きたときに「誰のせい?」と犯人探しをするタイプの人。
事故やミスがあったときに「あなたのやり方が悪い」と個人攻撃をされると、責められた側は萎縮してしまい、自信をなくしてしまいます。本当は組織や環境の問題が大きいのに、人のせいにされるのはつらいですよね。

人を責めても何も解決しないんだよね。大事なのは“なぜ起きたか”!
口だけで動かない人
「もっとこうした方がいい!」と立派なことを言う割に、自分は全然動かないタイプ。
聞いていると「なるほど」と思わせるけど、具体的な提案や実行はゼロ。結局は「能書きだけ」の人です。行動が伴わないと、信頼は得られません。

言うだけじゃなくて動いてほしい!…でも結局自分でやっちゃうんだよね。
体制や組織への不満ばかり言う人
待遇や人員体制など、大きな問題について不満ばかり口にする人。
「俺ならこうする」などとマウントを取る人もいます。不満を感じること自体は悪くありませんが、個人で解決できないことをいつまでも言い続けるのは周囲の士気を下げます。

正直、「そんなに嫌なら自分で施設作れば?」って思っちゃう(笑)
どう対応していけばよい?オススメの対処法5選

反面教師にする
ぞんざいな対応を見たら「自分は絶対にこうならない」と心に決めましょう。
あまりにもひどい場合は上長に相談して、チーム全体で改善をはかることも必要です。

放置してると悪化するから、最初の一歩が大事!
距離を保ちながら関わる
文句ばかり言う人には、冷静に対応することが基本。必要以上に感情を交わさず、一定の距離を保ちながら接しましょう。
ただし露骨に避けると逆効果なので「適度な距離感」がポイントです。

文句は強い感情だからこそ、こっちが冷静に!
感情的にならず、事実を伝える
「他人のせいにする人」と関わるときは、感情的にならず事実を整理して伝えることが大切。
事故やトラブルの原因の多くは「個人」ではなく「仕組み」にあります。個人因子と組織因子の割合は「2:8」とも言われており、環境改善こそが本筋です。

“誰のせいか”じゃなくて“なぜ起きたか”を一緒に考えよう!
行動で示す
口だけで動かない人にモヤモヤしたら、自分が率先して行動するのも一つの手。成果を出すことで周囲からの信頼が高まり、経験も積めます。

行動すれば自分の成長にもつながる!一石二鳥!
話を聴いて受け止める
組織や待遇への不満は個人で解決できないケースがほとんど。そんなときは否定せず、まずは「聴く」姿勢を持ちましょう。共感しつつ、「自分には解決できない」とやんわり伝えることで、無理に巻き込まれずに済みます。

不満が強くなると退職にもつながるから、聴くだけでも意味がある!
まとめ
いかがだったでしょうか。
介護の現場は、多様なバックグラウンドを持つ人たちが集まる場所です。価値観が違えば「この人ちょっと嫌だな…」と感じるのも自然なこと。でも、そこで自分の感情を乱され続けてしまうと、自分自身が疲れてしまいます。
大事なのは、「嫌だな」と思う人のことを変えようとするのではなく、自分なりの工夫で“うまく付き合う”こと。反面教師にしたり、距離感を調整したり、自分の行動で示したり…。そうした工夫は、ストレスの軽減だけでなく、自分の成長にもつながります。
介護の仕事はチームワークが命。だからこそ「苦手な人」との関わり方を工夫することが、長く続ける秘訣だと思います。

人間関係は避けられないけど、工夫すれば楽になる!自分の心を守るのが一番大事!

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