「まるって一体誰?」「どんな人がこのブログを書いているの?」と思っている方も多いのではないでしょうか。
実はこれまで、きちんと自己紹介をする機会があまりありませんでした。
介護の現場で20年、さらに研修の講師として15年活動してきましたが、これまでは目の前の仕事に追われてきたというのが正直なところです。
今回は、そんなわたし「まる」の経歴や介護を始めたきっかけ、現場での出来事や出会った恩師、そして今後伝えていきたいことについてまとめてみました。
少しでも「まるってこういう人なんだ」と感じてもらえたら嬉しいです。そして同じように介護の世界で奮闘している方にとって、ヒントや励ましになればと思っています。
まるの経歴

介護歴 20年
特別養護老人ホーム 6年半
デイサービス 13年半
講師歴 15年
初任者研修
実務者研修(前身の技術講習会含む)
特定技能実習生の導入研修など
介護の現場で積み重ねた20年と、研修講師として関わってきた15年。この二つの経験が、わたしの大きな柱になっています。現場の実践と講師としての理論的な伝達、その両方を行き来してきたことは、今の自分を形づくる大切な財産です。
介護の世界に入ったきっかけ


立派な志?
そんなものは一切ありません
就職氷河期。人手不足の業界なら就職できるかも!!
↓
大学中退。介護福祉士専門学校へ
わたしが介護の世界に飛び込んだのは、決して「人を助けたい!」といった立派な志からではありません。むしろとても現実的で、「この仕事なら食いっぱぐれないかもしれない」という理由でした。
当時は就職氷河期。周りの同級生は必死にエントリーシートを何十枚も書き、ようやく数社に通るという時代。友人たちが「こういう仕事がしたい」と夢を語る姿を見て、「自分はこのままでいいのか」と焦りを感じていました。
そんなときに偶然知ったのが介護の世界。「手に職があれば生きていけるかも」という気持ちで、大学を中退して専門学校に進みました。もちろん親からは猛反対されましたが、最後には「やるなら全力で頑張りなさい」と背中を押してくれました。今思えば大きなわがままを許してくれた両親には感謝しかありません。
特養での6年半と1人目の恩師

特別養護老人ホームに就職
3年目で、フロアのサブリーダー
5年目に、講師デビュー
フロアリーダーを経て、6年半で離職
新人時代

仕事はやる。でも目標はない。
若さと笑顔だけで乗り切る。
専門学校を卒業して特別養護老人ホームに就職。ところが、志が高かったわけでもなく、「とりあえず3年で辞めよう」と考えていました。同期や同僚は前向きに働いていて「すごいな」と思う一方、自分はなんとなく仕事をこなし、モチベーションも低いまま。今振り返ると、なんとも頼りない新人だったと思います。
3年目での変化

なぜか、仕事の面白さに気づく。
その原因は、いまだわからず
ただ、不思議なことに3年目を迎えた頃から少しずつ気持ちが変わっていきました。利用者さんと関わる中で、「あれ?介護って面白いかもしれない」と思うようになったのです。自分なりに工夫した声かけがうまくいき、利用者さんに笑顔を返してもらえると嬉しくて。「人と人が関わる仕事って奥が深い」と実感しました。
その頃から「行事の企画をやってみない?」「サブリーダーをやってみて」といった依頼を受けることが増え、少しずつ責任ある立場を任されるようになりました。
恩師の言葉
5年目には運命的な出会いがありました。専門学校時代の先生が実習巡回で施設を訪れた際、「講師やってみない?」と声をかけてくれたのです。迷うことなく「やります!」と返事をし、それが講師業のスタートでした。
依頼された仕事は断るな。断ったら自分の可能性を狭めるだけ
この恩師の言葉は、今も仕事を選ぶときの判断基準になっています。
6年数ヶ月 特養を退職する

夜勤は月6回以上。夜勤明けの残業、当たりまえ。
ついに限界が訪れる。
6年目を目前に、フロアリーダーを任されました。しかし、人間関係で悩み、夜勤も重なり心身ともに疲れ果てて…。そこで転職を決意し、デイサービスの世界へ。
デイサービスへの転職と2人目の恩師

デイサービスの介護職員に転職する
ほどなくして、2人目の恩師と出会う
2年目に、介護主任になる
7年目に、相談員になる
12年目に、事業所の管理者になる
突然の主任就任
デイで働き始めた当初は夜勤もないし気楽で楽しい日々。しかし2年目に上司や正社員が一斉に異動・退職し、気づけば自分が一番上の立場に。
(心の声)「もう少し下っ端でいたかったなあ…笑」
そんな状況から主任として現場を支える日々が始まりました。
2人目の恩師
ここで出会ったのが、人生の方向性を大きく変えてくれた2人目の恩師。リタイヤ後に送迎ドライバーとして働いていた方でした。業界は違えど、組織運営や改善の考え方を徹底的に教えてくれたのです。恩師との問答が、いまの管理者としての姿勢に繋がっています。

組織運営、改善、お金のこと…、「仕事」に必要なことを、惜しみなく教えてくれたよ!
いまの自分があるのは、この方のおかげなんです。
相談員時代の挑戦と成功体験


「やる」とにかく「やってみる」
相談員として働くようになり、当初は利用者数が少なく悩むこともありました。他の事業所と比べて成績が悪く、焦りや不安を抱える日々。
それでも恩師の教え「まずは行動」「完璧でなくても始めてみる」を実践。外部とのつながりを増やしたり、利用者さんに楽しんでもらえる工夫をしたり、とにかく動きました。
結果として利用者数は少しずつ増え、最終的には組織内のデイサービスで1番に。どれか一つの成功というより、たくさんの小さな挑戦を積み重ねた成果でした。数字が伸びていく喜びを感じられた相談員時代は、わたしにとってとても大切な経験です。
現在:デイサービス管理者として


いいなと思ったことは、素直に真似をする!
そして現在は、異動先のデイサービスで管理者をしています。現場や相談員時代とはまったく違う「管理業務」という責任の重さに、正直悩むことも多いです。人材育成、稼働率の管理、利用者さんや家族への対応など、考えることは山積み。
それでも「学び続けることが自分の成長につながる」と信じて、日々奮闘しています。迷ったときは過去の恩師の言葉を思い出し、「やろうとする気持ち」を大切にしています。
ブログを書こうと思った理由


ブログを始めたのは、自分の経験が誰かの悩みを解決できるかもしれないから
介護の仕事を20年続けてこれたのは、自分一人の力ではありません。家族や同僚、先輩や後輩、そして恩師たちのおかげです。
だからこそ、これまで得た経験を「次の世代」に伝えたいと思いました。介護の仕事に迷ったり、続けることに悩んだりしている人にとって、「こんな道もあるんだ」と思ってもらえるきっかけになりたい。
現場経験と講師としての経験、その両方を活かして、少しでも介護業界で長く働ける人を増やしたい。そんな気持ちでブログを始めました。
さいごに 〜恩師の言葉〜
最後に、恩師からいただいた言葉を皆さんに送りたいと思います。
- 「良いと思ったことは真似をしなさい。初めは真似でも続ければ自分らしさが出てくる」
- 「迷ったときは“なぜ自分はこれをやっているのか”に立ち戻りなさい」
- 「人は初めてのことに対してできなくて当たり前。大事なのは“やろうとすること”」
この言葉を聞いて、あなたはどう感じましたか?ぜひご自身の経験に照らして考えてみてください。
わたし「まる」の経歴を通して、少しでも人となりを知っていただけたなら嬉しいです。これからも介護に携わる方々にエールを込めて発信していきます。一緒に頑張っていきましょう!
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