1.判断が怖くなるのは、あなただけじゃない
介護の現場って、不思議と「人が少ない時間」に限って何か起きたりします。
上司が休みの日。
管理者がいない時間。
電話してもつながらないタイミング。
そんなときに限って、利用者さんの体調や様子が急に変わったり、ヒヤッとする場面が起きる。

昨日、フロアに主任さんいなくて……何かあったらどうしようって、ずっとソワソワしてました

そんな日になにか起こると、自然と『どうしましょうか?』ってみんなの視線が中堅職員に集まるんだよね〜
新人の頃は「聞けばいい」で済んでいたことが、いつの間にか通用しなくなる。
指示を出す立場ではないのに、
気づけば他人事ではいられなくなっている。
この状況、地味にプレッシャーがかかる。
そして、多くの中堅職員がこう感じているのではないでしょうか。
「自分が判断した以上、何かあれば自分の責任なのではないか」

ここで一つ整理しておきたいことがある。
中堅が感じている“判断の重さ”は、全部を背負うこととは少し違う
大事なのは、正解を出すことでもヒーローになることでもありません。
現場が止まらず、次につながる状態を整えること。
この記事では、
・上司がいない時間に中堅職員が感じやすいプレッシャーの正体と、
・背負いすぎずに判断するための考え方を整理します。
2.なぜ中堅職員は、判断のプレッシャーを感じやすいのか
中堅職員になると、仕事内容そのものが急に変わるわけではありません。
介助もする。
記録も書く。
新人のフォローもする。
変わるのは、立ち位置です。
2-1.指示は出せない。でも見て見ぬふりもできない
新人の頃は、迷えば相談できました。
でも中堅になると、
・些細なことで呼んでいいのか迷う
・今さら聞けないと感じる
・自分で考えるべきか悩む

中堅になると、“聞く”って少し勇気がいるよね
判断する権限はない。
けれど、判断を避けることもできない。
この曖昧さが負担になります。
2-2.「誰かが決めてくれる」が通用しなくなる
利用者さんの様子が違う。
動きに違和感がある。
ヒヤリとする場面があった。

気づいた瞬間から、当事者なんだよね
気づいた以上、完全な他人事ではいられない。
これもプレッシャーの一因です。
2-3.「判断=自分が責任を取る」と思ってしまう
「自分の判断で動いた以上、何かあれば自分の責任」
この考え方が、中堅を苦しくします。

もし間違っていたらって考えると、正直怖いです
責任感があるからこその不安です。
ただ、抱え込みすぎると判断は重くなります。
3.中堅の判断は「現場を止めないためのもの」
中堅の役割は「正解を出すこと」ではありません。
・状況を整理する
・必要なら応援を呼ぶ
・上司につなぐ
現場を止めないこと。
それが中堅の役割です。
3-1.「采配を振るう人」になる必要はない
中堅は指揮官ではありません。
すべてを決める立場ではなく、調整し、つなぐ立場です。
3-2.決めないという判断
今は様子を見る。
今は保留にする。
今は相談する。
結論を急がないことも、現場では大切な判断の一つです。
決めないのではなく、
「今は決めない」と選んでいる。
それも、立派な判断です。
3-3.中堅の判断は「橋渡し」
中堅の立場を一言でいえば、「橋渡し」。
現場と上司、今と次をつなぐ役割です。
4.上司不在時におさえておきたい判断の軸
4-1.最優先は安全
安全が確保されているか。
迷ったら、まずここに立ち戻る。
4-2.今決めることか、つなぐことか
その場で決める必要があるか。
報告して判断を仰ぐべきか。
分けるだけで、思考は整理されます。
4-3.一人で抱えていないか
イレギュラーな場面ほど、声を出す。
共有するだけで、判断の負担は軽くなります。
判断の軸を知っていることは、備えになります。
5.まとめ
完璧である必要はありません。
中堅の役割は、
・安全を守る
・現場を止めない
・判断をつなぐ
采配を振るう必要はない。
現場を止めない判断でいい。
その視点を、現場で使ってくださいね。

判断は一人で背負うものじゃないよ。

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